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トランプ 東パレスチナの被災地を訪問、バイデン政権の対応を批判

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【要約】

  ドナルド·トランプ元米大統領は2月22日、オハイオ州イーストパレスチンを訪れ、先日の列車脱線事故による有毒物の影響を受けた住民への支援を表明した。この地域はバイデン政権と連邦緊急事態管理庁(FEMA)に無視されていたとトランプ氏は主張。バイデン政権に圧力をかけた地元共和党の政治家の努力に感謝した。

 有毒な降下物により、空気、土地、水が汚染され、健康被害を受ける住民もいる。トランプ氏は、バイデン氏が現地を訪問しなかったことを問題視した。

 

【本文】

 ドナルド·トランプ前大統領は22日、オハイオ州イーストパレスチナの住民や地元リーダーを訪問し「声を大にして明確に:あなた方は忘れられていない、私たちはあなた方とともにいる 」と述べた。

 この地域は、ノーフォーク·サザン社の列車脱線事故と、それに続く有毒化学物質を焼き払うための「コントロール·リリース」による有毒な放射性降下物に対処しており、住民によれば、空気、地面、水を汚染したままになっている。

 トランプ氏は、Newsmaxで生中継された記者会見で「ここはアメリカだ、我々はアメリカのためにいる」と述べた。

 「バイデンとFEMAは、いかなる状況下でも東パレスチナに連邦政府援助を送らない、と言った。援助を送るつもりはないと。FEMAとは4年来の付き合いで、竜巻やハリケーンなどの災害では大変お世話になったので、奇妙な発言だと思った。FEMAは、あなたたちのために何もやっていない。」

 トランプ氏は、コントロールリリースによる有毒な放射性降下物を無視していると主張して、バイデン政権に圧力をかけた、上院議員J.D. Vance(オハイオ州選出)と下院議員Bill Johnson(オハイオ州選出)に感謝した。

 「私が来ると発表した時に、彼らは態度を変えた。それは驚くべき現象だった。市長と私はそのことについて議論していた。何が起こったのか、とても驚きだった。」

 トランプ氏の最初の訪問地はリトル·ビーバー·クリークで、脱線事故現場からおよそ半マイル離れた消防署に向かう前に、地域の関係者と会談した。

 トランプ大統領は、東パレスチナの状況をまだ直接見ていないバイデン氏が今週、ウクライナをサプライズ訪問したことを問題視している。

 AP通信によると、脱線事故からほぼ3週間が経ち、村を覆っていた化学薬品の臭いはほとんどなくなっている。線路に近い住民の中には、家の中にまだ臭いが残っていると言う人もいる。

 トランプ氏の到着前、ショベルカーが線路沿いに積まれた鉄道車両の炭化した塊を片づけ、汚染された土をすくい取っていた。トラックは汚染水を臨時の貯蔵施設へ運び、金属製のコンテナに貯蔵してから有害廃棄物処理場に運んでいた。

 人口5,000人弱のこの村は、ペンシルバニア州境近くのコロンビアーナ郡にあり、近年は共和党の勢いが増している。トランプ氏は2020年の選挙で72%近い票を獲得し、その人気の兆しは依然として鮮明だ。

 バイデン政権は、環境保護庁や国家運輸安全委員会などの当局者が脱線事故から数時間以内に田舎の現場に到着したとし、その対応を擁護している。ホワイトハウスによると、連邦政府も支援を申し出ており、連邦緊急事態管理庁は州の緊急オペレーションセンターや他のパートナーとの調整を進めている。

 環境保護庁のマイケル·リーガン長官は先週、現場を訪れ、水は飲用に適し、空気も安全であると、住民を安心させようとした。

 リーガン長官は「それが難しいことは分かっている。信頼がないことは分かっているが、政府を信頼してほしい」と述べた。

 「当局はあの列車にあった全てのものを検査している」と彼は言った。

 トランプ氏がオハイオ州に到着する少し前に、ピート·ブッティギーグ運輸長官は「もっと早く来なかった」と批判された後、木曜日にそこに行くことを発表した。

 脱線事故以来、住民たちは頭痛や目の炎症などの不調を訴えている。数千匹の魚が死んでいるのが発見され、住民は病気になった、もしくは、死んだ野生動物やペットも見つけた。

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